四国テクノブリッジフォーラムフェア2008

産業クラスターの持つ意義および将来展望~新たなる連携を目指して~ (議事概要)

イベント概要

  • 日時:2008年2月14日(木) 13:00~18:00
  • 会場:サンメッセ香川(サンメッセホール/大展示場C)
  • 主催:(独)経済産業研究所、四国テクノブリッジフォーラム[(財)四国産業・技術振興センター]
  • 後援:経済産業省四国経済産業局、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、(財)とくしま産業振興機構、(財)かがわ産業支援財団、(社)愛媛県紙パルプ工業会、(財)東与産業創造センター、(財)えひめ産業振興財団、(財)高知県産業振興センター、(独)中小企業基盤整備機構四国支部、(独)産業技術総合研究所四国センター
  • お問合せ先:財団法人四国産業・技術振興センター  Tel: 087-851-7082
  • 四国テクノブリッジフォーラムフェア2008開催結果

    クラスター形成活動に参画している四国4県のコア企業や研究機関、支援機関の交流を促進し、新たなる連携を目指すことを目的として「四国テクノブリッジフォーラムフェア2008」を、平成20年2月14日(木)、サンメッセ香川にて開催した。

    主催者挨拶では、及川耕造 経済産業研究所(RIETI)理事長から「地域の産業クラスタープロジェクトと連携を図り、国際競争力を維持するイノベーションシステム構築の研究を進めている」と、連携方針が語られた。

    来賓者挨拶では、細川政弘 四国経済産業局長から四国テクノブリッジプロジェクトは「事業化支援機能が脆弱」かつ「コア企業層の厚みが十分でない」との、2つの課題認識が示されるとともに、この課題解決のため「他地域産業クラスター事業との連携」および「企業訪問等による対話促進と企業ニーズ抽出」に取り組んでいるとの現状報告があった。

    引き続き開催された講演会では、児玉俊洋 京都大学経済研究所教授から、産業クラスタープロジェクトの自立化のために必要不可欠なコア企業のメルクマールとして、「製品開発型中小企業であること」、「自ら対価を支払い、自ら企画するなど自立的に参加していること」を挙げ、その候補として、ニッチトップ企業があるのではないか、また、支援機関等はこれら開発力のあるコア企業の共通課題に重点的に対応すべきとの提案があった。

    更に、具体的提案として、企業の最大ニーズは技術人材の確保であることや、大企業の開発ニーズ情報をコア企業に伝達するコーディネータが必要などの提言があり、四国のニッチトップ企業について参加者と意見交換を行った。

    最後に、「海外進出のプラットホームとして、産業クラスターが活用されるものとなって欲しい」と示唆に富んだ講演が締めくくられた。

    この後、会場を移し、成果発表会、展示会、個別相談会および交流会を開催。

    まず、成果発表会では、7ミニクラスターの代表者から成果等の発表を行なうとともに、質疑応答の場では、及川理事長、児玉先生、参加者などによる活発な議論が交わされた。

    最後にセッションチェアを務める石野クラスター・マネジャーから、地域発の産業クラスター形成の促進と自立化に向けた決意表明があった。

    展示会では、7つのミニクラスターブース、21の企業ブースにおいて、各種の交流が行なわれた。

    個別相談会では、産総研の技術相談、中小機構の経営相談、四国テクノブリッジフォーラムの事業化支援相談が行なわれた。