特別コラム:東日本大震災ー経済復興に向けた課題と政策

復興を超えた新たな高度成長へ:投稿意見

戸堂 康之 ファカルティフェロー

被災地域の新たな産業集積戦略

匿名希望

被災地域には、より高度で新たな産業集積を産学連携によって形成すべきという筆者の主張を具現化するためには、グローバルな視点から国策として、被災地域にどのような技術的優位性を有する産業群を集積すべきかを明確にして、それを実現するための「知の拠点」となる大学・研究機関の研究・人材育成機能を、国際優位性を有するものにすることがまず必要になる。被災地域に存在する国立大学の抜本的再編・強化も1つの選択肢となる。被災地域に集積すべき産業群の技術力を常に国際競争力を有するレベルに維持していくためには、当該地域の大学・研究機関が持続的に、世界トップレベルの研究成果や技術系人材を当該地域の産業群に提供していく仕組みの存在が不可欠となる。このような仕組みが機能すれば、被災地域には、その優れた研究成果や技術系人材の活用を目的として、内外から多くの企業が進出して来るようになる。被災地域の産業集積は、産学連携によって質的にも量的にも成長し続けることのできるものとなり、被災地域が背負わされた負の遺産や負のイメージを払しょくできるのである。被災地域は、世界の産業の持続的発展のために不可欠の産業集積地域として再生できるのである。

コラムを読む

この著者の記事